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未来を切り開く英語教育
芯のある英語話者を育てたい

株式会社未来教育道

代表取締役酒井 明希奈

Akina Sakai

株式会社未来教育道 代表取締役 酒井明希奈

インタビュー概要

ABOUT

埼玉県大宮にて「みすゞ英語塾」を経営する株式会社未来教育道。
同社の代表であり、講師や執筆活動も行う酒井明希奈さんに起業のきっかけや会社に対する想いを伺いました。

TRIGGER

01

「できる」より「好き!」を育てたい

「できる」より「好き!」を育てたい

Q.御社の事業内容について教えてください。

「みすゞ英語塾」という英語塾を運営しています。未就学児からシニアの方まで幅広く、一人ひとりの目的に応じた指導をしています。

また、英語の教材制作も行っています。日本の文化や歴史を題材にした読解問題集や、英語の読み書きに困難がある人を対象にした文法テキストを作っています。

Q.みすゞ英語塾の強みを教えてください。

「母国語力をベースにした英語教育」と「発達段階に合わせた指導」が強みです。
英語を学ぶ上で大事なのは、「誰に、何を伝えるのか」を意識すること。たとえ英語が流暢に話せても、そこに中身がなければ伝わらないと思うんです。まずは、幅広く知り、考え、自分の意見をしっかりもってから表現へ、というプロセスを大切にしています。

英検対策でも、型にはめるようなスピーキングやライティング対策は行いません。リサーチワークなどを通して、本当に自分が言いたいことが見えてから、「それならこう表現すると伝わるよ」と、提案します。そうすることで、表現の選択肢を増やしながら、自分の言葉で伝える力が伸びていきます。

 

私は大学で発達心理・教育心理を専門に学び、養護教諭(保健室の先生)の資格も取りました。その視点を活かして、子ども達の心身の発達段階や生育環境なども考えながらサポートしています。

学力って総合的なもので、健全な成長の延長線上にあるものだと思うんです。言語習得のスピードには個人差がありますが、どの子にも「伸びるタイミング」はちゃんとやってきます。ですから、子どもたちの可能性を信じて、とことん待つようにしています。

Q.みすゞ英語塾を運営する中で、どんなやりがいを感じていますか?

やはり、子どもたちの成長を見守れることですね。長く関わってきた生徒たちが、それぞれの場所で活躍しているのを見ると、本当に感動します。

たとえば、英語が好きで海外大学に留学した女の子が、気づけば英語系の人気You Tuberになっていました。高校のときは、特に英語が得意というわけではなかったので、初めて彼女の動画を見たときはもうビックリ!目が点になりました。オーストラリアでカフェ店員を体験している動画だったのですが、英語は本当にペラペラ!発音もネイティブのようで、自信に満ちてキラキラ輝いていました。

 

また、こんな子もいました。小学生から通っていましたが、英語は苦手で、とても恥ずかしがりやでした。私との会話もぎこちなく、いつも私からの一方通行という感じで…。そんな子が「高校は外国語科へ進みたい。スピーチコンテストに出場する!」と。コンテストに向けて一緒に準備した時間は、とても充実していました。「好き」の力を感じましたね。そして本番では、全校生徒の前で堂々とスピーチができました。

こうした成長の瞬間に立ち会うたびに、未来を切り開くのは、「できる」とか「できない」じゃない。「好き」という気もちなんだ、と実感します。

 

実は、私が教育の道に進んだのは母の影響でした。もともとは別の道を考えていましたが、今では教育がもつ無限の可能性を信じています。日々の言葉がけや向き合い方が、その人の未来に影響を与えることもある。だからこそ、教育には大きな責任が伴いますが、そこに最大のやりがいを感じています。

「できる」より「好き!」を育てたい

TRIGGER

02

「私だからできること」を、必要としてくれる人へ

Q.もともと起業は考えられていたんですか?

昔から漠然と「起業したい」という気持ちはありました。組織に属して働く自分の姿が、あまりイメージできなかったんです。

22歳のとき、人生の大先輩の社長さんから「近い将来人を導く立場になる君へ」という手紙を頂きました。その言葉はずっと心に残っていました。そして、祖父母の介護と看取りを終えたとき、「今だ!」と。「自分にしかできないことをしよう。誰かの役に立ちたい!」 そう思って、塾を立ち上げる決意をしました。

当時、都内の進学塾で働いていましたが、子ども第一ではない指導や、保護者にとって閉鎖的な塾の在り方に違和感を覚えていました。だからこそ、一人ひとりのあるがままを受け入れる塾、保護者にとっても中がよく見えて、安心して子どもを預けられる場を作りたいと思いました。

Q.学生時代はどのような性格だったんですか?

引っ込み思案で繊細な性格でした。人の痛みをまるで自分のことのように、文字通り「痛い」と感じることがありました。でも、芯が強く、正義感の強いタイプだったと思います。

はじめて英語に触れたのは、子どものころ、寝る前に母と遊んだ英語のフラッシュカード。 それが「英語って楽しい」と感じた最初の体験だったかもしれません。

中学生のころに、ハリウッド女優のドリュー・バリモアに夢中になりました。私は体調の問題で、思うように学校生活を送ることができませんでした。その悔しさをどうにかして挽回したいと思っていたとき、波乱万丈な人生を歩んできた彼女の存在を知り、とても励まされました。

15歳のとき、3万円のオープンチケットを手に、ひとりニューヨークへ。 30日間滞在しました。初めて訪れた世界の大都市は、まさに「自由」そのもの。様々な人種、飛び交ういろいろな言語。心が解き放たれるような感覚に、「広い世界を知りたい! もっと自由に生きたい!」と強く思ったのを覚えています。

タイムズスクエアの大きな書店で、憧れのドリュー・バリモアの自伝を見つけたとき、「ゼッタイ読めるようになるぞ!」と決意。そこから、英語にも、アメリカのポップカルチャーにもどんどん夢中になっていきました。

 

Q.事業をする上で壁と感じた部分はありますか?

そうですね……やっぱり、自分が提供したいものと、お客さんが求めているものが必ずしも一致しないことでしょうか。そこのバランスをとるのが難しいと感じた時期がありました。

私は、テストのためだけに言語を学ぶのは、すごくもったいないと思っていて。「話すべきことがあるから話す」。その“中身”が大事だ、というのが私の考えです。でも、「塾に求めるのは試験や受験対策」というご家庭が多いのが現実です。
これまで、個人塾としてできる限り幅広いニーズに応えてきました。ですが、どこかで「これでいいのかな?」と。自分の想いを置いてきぼりにして、結果だけを求められているような感覚になることもありました。

たとえば、「数カ月で偏差値をここまで上げてほしい」とか、「小さな子どもに、単語テストのための暗記させてほしい」とか。もちろん、保護者の方の思いや不安も理解しています。

でも、大学生になって、いよいよ社会に出ていく生徒たちを見送るとき、「私は本当に彼らの役に立てていたのか?」と、考え込んだこともありました。

 

私が思う「子どもたちの未来にとって本当に意味のある学び」-それをどのようにして伝えるか、価値を感じてもらえるか…、そこに向き合い続けています。

TRIGGER

03

「日々挑戦」未来を支える子どもたちのために

「日々挑戦」未来を支える子どもたちのために

Q.大切にしている考え方があれば教えてください。

「日々挑戦」です。チャリティイベントや地域活動など、いつも新しいことに取り組んでいます。

また、生徒の誰よりも自分が学び、背中で引っ張っていきたいと思っています。「勉強は楽しい」と、言葉よりも行動で伝えられたらうれしいです。

 

そして何より、この塾は私ひとりで作ったものではありません。関わってくださった多くの方々に支えられ、育ててもらって、今の形があります。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

Q.会社経営の楽しさを教えてください。

やはり、「自分で考えて動けること」ですね。他人に言われたことをするのではなく、自分の想いを形にできる。これが本当に楽しいです。
開塾して10年。「わくわくすることをしよう!」と決めています。自分が面白いと思えることに集中できるのは、経営者の特権ですね。

もちろん、すべてがうまくいくわけではありませんし、やってみなければわからないこともたくさんあります。でも、MBAで学んだことを活かし、意思決定はなるべく結果を予測してからするようにしています。

 

目の前の雑務や課題についつい追われがちですが、少し遠くから全体を見渡すようにも意識しています。「木ではなく森を見」ようと。

今、自分の会社は成長曲線のどの地点にいるのか。

目指すゴールへの道のりは、あとどれくらいか。

このように客観的に俯瞰することで、行き当たりばったりの経営ではなく、余裕をもつことができるようになりました。子を育てるように会社も大切に育んでいきたい、そう思っています。

Q.今後の展望を聞かせてください。

これからも、生徒たちと一緒に学び続けていきたいですね。対面でも、オンラインでも、英語を使っていろんな経験を重ねていけたらと思っています。

教材制作にも、もっと力を入れていきます。

「日本人であること」を土台に、自信をもって世界の人と語り合えること。
自分で正しい情報を取りに行ける力を育てること。
そんな教材を、これからも作っていきたいです。

それと、「学びの多様性」ももっと広めていきたいですね。
塾を始めて驚いたのは、「こんなに読み書きに困難を感じている子がいるんだ」ということでした。学習障害やグレーゾーンの子どもたちが、無理なく学べる教材をつくりたい。学び方は人の数だけあるからこそ、その方に合う方法を見つけるお手伝いができたらいいなと思っています。

「日々挑戦」未来を支える子どもたちのために

これから起業を目指す方へ

MESSAGE

「後でやろう、明日やろう、はバカ野郎」たかの友梨

この言葉を見るたびに、つい笑ってしまうんですが、本当にその通りだと思います。
やりたいことがあるなら、今すぐ何かを始めるべきです。

「状況が整ってから」と待っていると、たいていそのタイミングはやってきません。

まず始める。あとで考える。そして、期限を決めて全速力で走る!
ずっと走り続けようと思うと息切れしてしまいますが、「3年!」「5年!」とゴールを決めれば、走り切れます。私もそうしてやってきました。

今は、5年後の「なりたい自分」を見つめて、走っています。

株式会社未来教育道 代表取締役 酒井明希奈 プロフィール

プロフィール

PROFILE

株式会社未来教育道代表取締役

酒井 明希奈Akina Sakai

福岡県出身。マサチューセッツ州立大学を卒業。幾つかの教育機関を経た後、2015年にみすゞ英語塾を開校。2024年に株式会社未来教育道を創業。

企業情報

COMPANY
社名株式会社未来教育道
開校

2015年11月

会社住所

埼玉県さいたま市大宮区上小町838

事業内容

英語塾の運営(オフライン、オンライン)

企業研修

教材開発

教育関連セミナー及び地域活性化を目的としたイベントや動物愛護活動に関連する事業企画

HP

https://misuzu-eigojuku.com/

著書

夢を仕事にする方法5

~リーダー17人を成功に導いた人生のレシピ~

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